Project Spartan

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2015 年 1 月 22 日に Microsoft から Windows 10 の発表とともに、Windows 10 のサービスのひとつとして Project Spartan というブラウザーの発表があった。「Project Spartan」と呼ばれているが正式名称ではなくあくまでもコードネームである、とも言っていた。

コルタナ (Siri の親戚みたいな機能。Siri よりかわいい) との連携、ブラウザー上でメモをしてシェアする機能、ページの本文を抽出してオフラインでも読めるようにするリーディングモードの機能など、ブラウザーのインターフェイスとしての新しい機能がいくつか追加されることになっている。

Project Spartan は、これまでの IE とは別のブラウザーになるようだ。レンダリングエンジンは IE とは完全に別のものとなる。また、Project Spartan は「サービス」という立ち位置で、Chrome や Firefox のように常にアップデートされるとのことだ。

モダンウェブのために。

ただし、Project Spartan のメインエンジンとは別に、レガシーな Web サイトを表示するために IE11 のレンダリングエンジン (MSHTML) も搭載し、必要に応じて切り替えることができるらしい。

Windows から IE はなくなるのか、というとそうでもないらしく、Windows 10 では引き続き IE も提供されるらしい。この IE では Spartan とおなじレンダリングエンジンたちが使われるらしい。

ieblog からの情報によると Windows 10 プレビューの IEUAString 以下のとおりで、レンダリングエンジンは Blink (WebKit) 系になるのかもしれないことがわかる。新しいレンダリングエンジンは EdgeHTML という MSHTML (Trident) からフォークされたエンジンらしい。

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Mozilla/5.0 (Windows NT 6.4; WOW64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/36.0.1985.143 Safari/537.36 Edge/12.0

Edge/12.0 と末尾についており、これが新しい IE なのか、別の WebKit 系その他のブラウザーなのかを区別するための目印になりそうだ。


Blink 系レンダリングエンジンを使いそうな新 IE。そして、完全に新しいレンダリングエンジンを搭載した Project Spartan。Project Spartan は IE 12 なのか、それともそうでないのか。まだよくわからない。

remote.ie の IE Technical Preview を使ってみていろいろわかってきたけれど、守秘義務があるので公になっている情報以外はシェアできません。しかし、Windows Insider Program に登録すればだれでも直接試すことができます。そしてもちろんフィードバックも。